オートバイブレーキの「指の本数問題」に決着!1本?2本?4本?やさしく解説します

ブレーキ
初心者
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チーフライター
Kakeru Moriyama

二輪車安全運転指導員として14年ほどの実績。主に安全運転講習会で多くの受講生の方にアドバイスをさせていただいた経験を元に記事を発信しています。

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ブレーキレバーを何本指で握るか悩むライダー

ブレーキは1本指?2本指?4本指?正解は一つではなく、それぞれに得意・不得意な場面がある。状況に応じて使い分けるのがベストである理由と、それぞれの特徴を説明しよう。


オートバイのフロントブレーキは、教習所では「4本の指でしっかり握る」と習うのが一般的である。しかし、実際の路上では2本指で軽やかに操作するライダーもいれば、アクセル操作との両立を重視して1本指でブレーキをかけるライダーもいる。いったいどのかけ方が正解なのか ── そのような疑問を持った初心者の方も多いだろう。

ここでは、3つの代表的な指のかけ方を取り上げ、それぞれの特徴を整理してみたい。

全部の指を使う「4本がけ」 は教習所でも教わる、基本的なかけ方だ。指の数が多いので力強くブレーキをかけることができる。安全面を考えればベストのかけ方と言えるだろう。

加えて ブレーキの繊細なコントロールに向いている。 それぞれの指にかかる力の分担が少なくて済むためだ。ブレーキの強弱を微妙にコントロールしながら、タイヤが滑らないギリギリの状態をさぐる、などというベテラン向けの操作も、4本がけが一番やりやすい。

ただし全部の指をブレーキに使うため、アクセルとブレーキの同時操作は難しい。単に止まるだけなら問題はないのだが、コーナリングなどアクセルとブレーキを同時にコントロールしたいような場面には弱いと言えるだろう。

4本掛け
4本指を使ったスタンダードな握り方。

人差し指、あるいは中指でかける「1本がけ」は、 1本の指でブレーキを操作するのと同時に、3本の指でアクセルを握る。たとえばコーナリング時にブレーキを軽めにかけながらアクセルを微妙に操作するといった、スポーツ走行向きのかけ方と言える。

ただ、しっかりとした制動力を得たい場面にはやはり不向きだ。最近の車両に装着されている高性能なブレーキであれば、一本指で力を込めて握れば十分なストッピングパワーを得ることはできるだろう。しかし4本がけの時には可能だった繊細なブレーキコントロールは難しいかもしれない。

「自分は1本がけ派」というライダーも多いと思うが、何が起きるかわからない公道では、リスクが増えることもある点には注意が必要だ。

1本掛け
1本指での握り方。アクセルとブレーキの同時コントロールが可能になるが制動力には難がある。

人差し指と中指を使う「2本がけ」 は4本がけと1本がけの中間といえる。ブレーキとアクセルの同時操作ができて、それなりのブレーキコントロールも可能である。この2本がけを常用しているライダーも多いことだろう。

またこのかけ方の最大のメリットは、走りながらブレーキレバーに指をかけておく「構えたブレーキ」 ができることだ。万が一の時に素早く反応してブレーキをかけられるメリットと安心感は大きい。

対応範囲の広いかけ方ではあるが、緊急時のブレーキということを考えると、力強さ、コントロール性の両面において4本がけに軍配が上がる。そのことも意識しておくべきだろう。

2本掛け
指2本を使った握り方。制動力も得られ、アクセルのコントロールも可能な、対応範囲の広い握り方。ただし緊急制動などの場合は、制動力に少し不安が残る。

これらのブレーキのかけ方は、どれが正解、というものではない。それぞれに向いた場面・苦手な場面があるため、状況に応じて最適なかけ方を選択できるようになるのがベストと言えるだろう。

ブレーキレバーにかける指の本数という小さなコダワリではあるが、いざというときにはそれが明暗を分けることになるかもしれない。それに 「自分はブレーキの指の本数を使い分けているんだ」 と言えると、ちょっとカッコイイではないか。

これを機会に、昔教習所でならった4本がけのブレーキを思い出し、もう一度試してみてはどうだろうか。

以下のモトカケレッスンでは、4本がけブレーキのやり方について具体的な説明をする。ぜひご覧いただきたい。

モトカケレッスン

公道を走行する際は法令などを遵守の上、以下の点を守り安全運転につとめてください。 

  • 走行前に車両の点検を実施し、異常がある場合は無理に走行することは控えてください。
  •  ヘルメット・プロテクターなどの安全装備や、防護効果の高いライディングウェアなど適切な装備を着用してください。
  •  発進前には必ず後方の安全確認を行ってください。また周囲に他の車両が走行している状況では、急な進路変更や加減速などリスクのある走行は控えてください。

ここでは最も基本的なブレーキのかけ方である、指4本を使ったブレーキについておさらいしてみよう。

  1. ブレーキをかける前に、まずニーグリップを確認しよう。 膝でしっかりタンクを挟んで、つま先は内側に向けてニーグリップを強化。くるぶし部分も使って足全体でオートバイにしっかりとつかまる。逆に上半身の肩・腕の力は抜いて、リラックスした体勢を作ろう。

  2. ブレーキをかけるポイントに来たら、リラックスしたままブレーキレバーに指を伸ばす。 このとき「ブレーキレバーをつかみに行く」のではなく 「4本の指をさっと前に伸ばす」 イメージで操作をする。
    レバーに指がかかったら、そのまま指の力だけで「レバーを手前に引き寄せる」ようにしてブレーキをかけよう。

    レバーの握り方
    手首を回して上からレバーをつかみに行くのでは、力の加減がむずかしくなる(写真左)4本の指を前にすっと伸ばして、レバーを手前に引き寄せるイメージで操作しよう(写真右)

  3. ブレーキをかけ始めてもニーグリップはゆるめず、上半身はリラックスしたままの状態をたもつことも大切だ。 そして完全に停止するまで、ブレーキを途中で緩めることなくかけきろう。


ブレーキをかけるとき、たとえ緊急ブレーキであっても、渾身の力を込める必要はない。適切な力加減で、素早く正確なブレーキ操作をすることが大切だ。そのためにも 4本の指で繊細なコントロールができる4本がけはおすすめである。 普段は2本がけであっても、いざというときに4本がけもできるよう、たまには実践して、慣れておくことをおすすめする。

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ブレーキのよくある質問

ブレーキは指1本・2本・4本のどれが正解ですか?

どれが正解と決まっているわけではない。それぞれ得意・不得意な場面があるため、状況に応じて使い分けられるようになるのがベストだ。

教習所で習うブレーキの4本がけには、どんなメリットがありますか?

指の数が多いので力強くブレーキをかけられ、安全面では基本となるかけ方だ。各指の負担が小さいぶん繊細なコントロールにも向く。ただしアクセルとの同時操作は難しい。

ブレーキを常に1本がけで操作していますが、問題はありますか?

アクセルとの同時操作がしやすい反面、しっかりした制動力や繊細なコントロールは得にくい。何が起きるかわからない公道ではリスクが増えることもある点に注意したい。

コーナーの入口で強くブレーキをかける走りの何がいけないのですか?

急な姿勢変化で走りがギクシャクし、リスクも大きいからだ。強いブレーキで車体の姿勢が乱れ、スムーズにバンクへ移れなくなる。

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コーナリングを安定させるブレーキのコツは?

減速の区間を長めにとり、弱い力でゆっくり速度を落とすことだ。直線の後半を減速区間と考え、早めに軽くブレーキをかけ始める。車体が前のめりになりにくく、次の動作にも余裕が生まれる。

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ブレーキを怖いと感じてしまうのはなぜですか?

主な理由は2つ。ブレーキで車体が前のめりに沈み込む姿勢変化と、どのくらいかければスリップするのか加減がわかりにくいことだ。だから強めのブレーキを躊躇してしまう。

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ブレーキの怖さを克服するには、どうすればいいですか?

ポイントの一つは、リラックスしたライディングフォームを取ることだ。身体が緊張してオートバイにしがみつくと繊細な操作ができない。リラックスできていれば、レバーからの感触を感じながらコントロールできる。

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止まる前に早めに足を出して備えるのは、よくないのですか?

かえって姿勢を不安定にすることがある。足をステップから離すと下半身で体を支えられず、前のめりを腕で支えてハンドルを押さえてしまう。これではブレーキがかけにくい。

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ブレーキをかけるとき、足はいつ出せばいいですか?

完全に止まりきる直前で十分間に合う。オートバイが動いている間は足をステップに置き、ニーグリップを維持するのが一番安定する。

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